犬の花粉症について

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毎年私たち人間を苦しめる「花粉症」

早い人では1月中旬から始まり、多くは春から秋にかけて発症しする困った病気ですよね。

ちなみに、日本ではスギ花粉によるものが主流ですが、フランスでは多くは小麦によるものだとか。花粉症の発症率は世界の植物分布で多少違いが出てきます。とはいえ、「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」など、症状がツラい事実は万国共通ですから、国境を越えて困った病気なのです。

調べによると、スギ花粉による花粉症患者さんは20年前に比べるとなんと「2倍」にもなると報告されています。原因はスギがたくさん植えられつづけているから、また、人の免疫が落ちてきているから、とさまざまですが、現代病とも呼ばれるこの花粉症。人と共に暮らす犬のことも気になります。

犬にも花粉症はあります

犬の花粉症、調べてみるとなんとあることがわかりました。1995年のアメリカにおいて、犬の花粉症が初めて確認されています。

しかし、これだけ医療が進んでいるのに、「犬の花粉症が注目されはじめたのは案外最近だなと~」いう印象を受けませんか?

実は、飼い主さんの44パーセントが、飼い犬の花粉症に気づいていないという資料があるんです。

私たち人間の場合、花粉アレルギーの症状はくしゃみなどの呼吸器症状が特徴ですが、犬は皮膚症状が主流。

症状としては、体を壁や床にこすりつける、顔を掻きむしる、涙が出る、色素沈着、外耳炎、発疹などがあります。また、眼の周りの毛が抜けたり、同じく眼の周りの皮膚がただれたように赤くなることも。

しかし、これらの皮膚症状が現れたとしても、まさか花粉症によるものだなんて、なかなか気づけませんよね。

犬は人より皮膚がデリケート

まず、知っておきたいのは、犬の皮膚は、人よりも薄くデリケートに出来ていることです。

人間において花粉症によるかゆみというと目のかゆみが浮かびます。これは目の周りの皮膚が他と比べてデリケートだから。

犬は全身の皮膚がデリケート。花粉によって体のあちこちが痒くなるのも納得です。同じくノミ、ダニにも注意ですね。

また、犬は嗅覚を大きな頼りにして生きる動物。わずかなニオイを嗅いで対象の物体がなんであるかを確かめるため、人よりも口や鼻から入ってくる物に対して免疫が少ないんです。

それを考えると、人よりも犬のほうが、花粉には苦労しているのかもしれません。


明日につづく・・・

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